私は発達領域で働いて50年になる作業療法士(OT)です。
  とはいっても、後半の20年は保育部門や相談部門の管理職をしていたので、OTに現場復帰をしてから7年目です。復帰して気づいたことの一つが、お箸の大切さです。

 
書字が苦手な子どもたち
   小学校高学年や中学生で、読めないような字を書く、書字が苦手なために板書を書き写さない、といった子どもの相談が少なくありませんでした。そのような子どもたちのほとんどが、鉛筆の持ち方が変でした。もちろん変な持ち方でも上手に字を書ける子どもがたくさんいます。しかし不器用さがあって鉛筆を正しく持てていない子は、ひらがなも漢字も苦手です。



高校生や大学生になれば、スマホやタブレット、PCで文章作成をすることがほとんどなので、書字の必要性は少なくなります。
 でもそれまでに、字が下手で書けない、書かないことから生ずる劣等感や二次障害は無視できません。
 
 そのような子どもたちを調べると、お箸も正しく持てていませんでした。
 


お箸の持ち方と鉛筆の持ち方
 16世紀の戦国時代の宣教師ルイス フロイスの「日欧文化比較」の本の中に、「日本の子どもは三歳で箸を使って食べる」という記述があるそうです。
 また1974年のOT森下孝夫他の「正常児における基本的習慣自立時期の調査」の研究では、0〜7歳の男女児2,800人の調査で「箸は正しい持ち方である」が3歳6か月となっています。
 
 ところで、最近の子どもたちがお箸を正しく持てるのは年中児から年長児のころです。それも半数ぐらいです。前記よりも1年以上遅くなっています。
ほとんどの子どもは、お箸を持てるようになる前に、鉛筆やマーカーペンを使います。気が付くと独特な持ち方が定着しています。
 また、エジソン箸などいわゆるしつけ箸のほとんどの指使いは、鉛筆の正しい指使いとは違います。
 

 正しいお箸の持ち方は、そのまま正しい鉛筆の持ち方と共通しています。
 正しくお箸を持てると鉛筆の持ち方も正しくなり、字もきれいになります。
 
『魔法のおはしだね』
  簡単に正しい持ち方ができるお箸を、5年前に考案しました。
  最初に試した小学1年生の子は『魔法のおはし』と言いました。その後も『魔法のおはしだね』という保護者や子どもが少なくありません。
 
指に密着?シリコン箸
  なぜ魔法なのか。
  お箸は2本で一組です。1本は動かして、もう1本は固定させます。この違いが、大人も子どももよくわからないのです。両方とも動かしていると思いがちです。
  2本のお箸の異なる機能を、わかりやすく、使いやすくしました。
  動かさない方のおはしさえ固定できれば、もう1本を親指、人差し指、中指の三指で動かすだけです。
  固定する方のおはしを、シリコンで指に密着するようにしました。

  



  動かす方のおはしには、鉛筆につけるグリップと同じようにシリコングリップをつけて、三指つまみがわかりやすいようにしました。
 
 
虹が消えないうちに正しく持てる『虹のかけ箸』
 
  と、名づけました。練習して10分ほどで、持ち方を会得できるからです。
 早く普通のお箸に持ち替えてほしいのですが、『魔法のお箸』と言って手放さない子もいます。
  お箸の持ち方が直った子は、自信がついて、鉛筆の持ち方にも取り組みます。
 
持ち方を直したい大人にも
 正しく持てない子の中には、お母さん自身が正しく持てないために教えられないという方がいます。友だちとの会食に恥ずかしい思いをしている方や、和食屋の女将さんもいました。持ち方を教える立場になるOTの学生もいました。大人の場合は、モチベーションが高いので、瞬く間に普通のお箸が使えるようになります。
 
ネットショップ開店の動機
 
 5年前から試作しては、子どもたちに試していました。ほとんどの子がその日のうちに持てるようになりました。
 また、学校訪問で子どもたちの鉛筆やお箸の持ち方を見ると、低学年では半数ぐらいが正しく持てていません。
 これは日本文化の問題にもなりかねないと思うようになりました。ユネスコ無形文化遺産の『和食文化』でお箸が使えないようではジョークです。
 
 試作の段階で、三社ほどの会社と製品化の相談をしました。試作品の出来が悪いこともあり、製品化にほど遠くて、より良くするアイデアだけを教わりました。
 昨年ぐらいにようやく実用的で見栄えの良いものができました。一度に10組ほど制作して、担当しているお子さんにはその都度さしあげました。保護者の二言目が「これはどこで買えるんですか」でした。
 モニターとして実費で分けてあげることもぽつぽつありました。
感想や改善点も揃って、ようやく完成バージョンと思えるようになりました。
 
  カラーミーショップは費用がかからないので、少人数でも本当に必要としている方にお届けできると思い、ネットショップの開店に踏み切りました。
 注文があったら、希望の長さと色に合わせて手作りするので、お届けまで10日間ほどかかります。
 
ロンググリップ縄跳び
  
 「今日は1回?明日は3回!!」がキャッチフレーズの、すぐ跳べる縄跳びも手作りです。
 いくら練習しても縄跳びが跳べるようにならないお子さんにとって、幼稚園や学校の縄跳びの行事は苦痛です。長柄(ロンググリップ)縄跳びを手にしたその日に10回も跳べるようになって、自信がついたお子さんがたくさんいます。
 『これはどこで売ってるんですか?』
 「私の手作りです!(^^)!」と言って差し上げてきました。



 
なぜ跳べるの
 練習し始めの子は、両手を大きく振って縄を回します。普通の縄だと左右の動きやタイミングが合いにくいのでうまく跳べません。
 長柄縄跳びはグリップの長さが25センチです。縄の素材も工夫してあります。腕の動きが実感できて左右も揃いやすくなり、たちまち跳べるようになります。跳べた時の笑顔は最高です。コツをつかむと、後は時間の問題です。さらに動画に撮って見ると、イメージトレーニングができて、次の日はもっとできるようになります。縄跳びが大好きになります。
 
 これも希望する方に、その都度手作りをしてお届けします。
 
 ブログ、『中山修の作業療法、感覚統合&ペット』

 私のブログ、『中山修の作業療法、感覚統合&ペット』のなかに、お箸のシリーズや縄跳びの紹介があります。

 『虹のかけ箸・・・お箸の復権』  (21年11月)
https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12701707127

 
 『お箸の持ち方・・・お箸シリーズ9』 (21年9月)
https://ameblo.jp/garapagos-ot/entry-12700301691.html
 
 『鉛筆を正しく持てる子は4人に1人?・・・お箸シリーズ6』 (19年9月)
https://ameblo.jp/garapagos-ot/entry-12529428685.html

 
 『今日3回、あしたは10回。跳べる縄跳び』 (22年4月)
https://ameblo.jp/garapagos-ot/entry-12739063331.html
 
 手作り感 たっぷりの作品です。
 少しでも試したいと思われた方は、ぜひご購入をお願いします。
 楽しくマスターしていただければ嬉しいです。

 

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縄跳びのグリップは天然素材のため傷などが残っているものがあります。これは竹の良さを生かした商品特徴ですので不良品ではございません。
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